中途社員も活躍できる組織作りのポイントは
「風通しの良さ」と「人事評価の適正感」
最後に、年代によるスコアの動きを見てみましょう。20代と50代の中途入社者、新卒入社者のスコアをマッピングしています。
総合評価が20代→50代にかけて斜め右上方向に移動していますから、平均的には“斜め右上”方向に移動していることがわかりますが、それと異なる動きをしているのが、「風通しの良さ」と「人事評価の適正感」の項目です。この2つは年代が上がることで“斜め右下”方向に移動しています。これは50代中途入社者のスコアが下がっていることが要因です。
今後、社内の年齢構成がさらに高年齢化していくことで、ミドル以上の社員の活躍がより企業の業績に直結するようになります。その際には、もちろん中途入社者も重要な戦力です。中途入社のミドル以上の社員が新卒入社者と比較して相対的に不満があるのは、この2ポイントであり、言い換えればこれから改革すべき分野がこの2つであるといえます。
「風通しの良さ」と「人事評価の適正感」の改革を通した、新卒入社者と中途入社者のどちらも活躍できる組織作りこそ、今の日本企業に求められていることではないでしょうか。
(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを元に制作しています)