LINEで送ったメッセージが既読にならない、仕事の資料で間違いを指摘されただけで自分を全否定された気がする…最近、日常生活の中でこういった「気にしすぎ」に悩まされている人が多くいます。これは性格の問題だと思われがちですが、実は脳の働きや、過去の経験、生活様式など、さまざまなことが原因で「気にしすぎてクヨクヨ悩む」という心の動きはつくられているのです。そこで今回は、長沼睦雄氏の『気にしすぎる自分がラクになる本』(青春出版社)から、「気にしすぎてしまう」原因と心のメカニズムについて解説します。
「気にしすぎてクヨクヨしてしまう…」その正体とは?
小さなことを気にしすぎて、クヨクヨ思い悩んでしまう。このとき心はどんな状態にあるのでしょうか。そこでまずは、「気にしすぎて、クヨクヨする」という心のありかたについて考えましょう。
小さなことが気になって仕方なく、それによってクヨクヨしているときは、思考は停滞して、視野も狭まって、物事を客観視できず、同じひとつの考えのまわりを堂々めぐりしている状態です。このような心のありかたは「うつうつとした気持ち」と「不安」に支配されている状態であると考えられます。