金や安定配当株、円といった安全資産が買われていることは、貿易摩擦や世界成長の鈍化を巡る投資家の不安を浮き彫りにしている。  米国の主要株価指数は記録的な水準近辺にとどまっているが、その一因は同国経済の好調が続いていることだ。しかし、経済に敏感な市場の指標は今後の低迷を示すシグナルを発している。  ビアンコ・リサーチを率いるジェームズ・ビアンコ氏は「相場のムードは現在、非常に不確かだ」と述べた。「一度に多くのことが起きており、投資家はどう解釈すべきか確信を持っていない」という。