「新着通知」に支配されずに生きるには?
――多くの人がインスタグラムを使っていますが、フォローしている人が投稿すると音と振動で通知が届きます。それを無視することができずどうしても見てしまいますが、それは依存症の症状といえるのでしょうか?
必ずしもそうではありません。自分に害を与えるような方法であなたが行動しつづけると、依存症です。害がなければ単に繰り返すことは問題ではありません。依存症にならないようにするベストな方法は、インスタグラムの通知を切ることです。
――「枕元にスマホを置いておかないと不安」など、すでに自分が依存症になっているかもしれないと思っている人にアドバイスをお願いします。著書の中に「インターネット依存症テスト」がありますが、それを受けるべきでしょうか。
簡単な質問に自問するだけでもわかります。スクリーンの前にいる時間が過剰ではないか、画面を見ている時間が長いことで精神的な幸福が増しているかどうか。孤独を感じているかどうか。より密につながっていると感じているかどうか。ほとんどの人はある程度依存症になっていると感じていて、スクリーンの前にいる時間をもっと減らしたほうがいいと思っています。正確にどの程度依存症になっているか知りたい人は、ぜひその「依存症テスト」をやってみてください(編集部注:第1回記事を参照)。
――ほとんどの人はこういうガジェットなしで生きていくことはできません。依存症に陥らないように、いいバランスを見つけるにはどうしたらいいでしょうか。
「我々はこういうガジェットなしで生きていくことはできない」ということが重要なポイントです。つまりそれを100%避けようとすることは馬鹿げています。地図にしても天気にしてもいろいろなアプリにしても、多くの点で生活を楽にしてくれるからです。それがなければ、仕事をしたり、旅行したり、友人や家族と連絡を取り合うことは非常に難しくなっています。ですから、そのプラス面を最大化しなければなりません。そしてその一方で、マイナス面を最小限にしなければなりません。毎日スクリーンから離れる時間を作って、自分が好きな人や仲のいい友達に直接会うことはとても重要です。そのプラス面はスクリーンから得ることはできませんから。