得点方法とポジションを理解すれば
ラグビーがわかる

■大西将太郎 ラグビー元日本代表、解説者。日本代表として、通算33キャップ(試合)に出場。2007年W杯フランス大会のカナダ戦では試合終了直前に同点ゴールを決め、12-12と引き分けながらも、日本代表のW杯連敗記録を13で止めた立役者。 2016年の現役引退後は、JSPORTSやWOWOWのラグビー解説者をつとめ、2019年ラグビーW杯の認知活動、ラグビーの普及活動に尽力している。近著に『ラグビーは3つのルールで熱狂できる』(ワニブックス)

――基本的なルールのほかに、何を押さえておくべきでしょうか。

 意外に知られていないのが得点方法のパターンかもしれません。ラグビーで点が入るプレーは、“トライ”と“ゴールキック”の2つしかありません。トライには『通常のトライ』(5点)と『ペナルティートライ』(7点)の2種類があり、ゴールキックには、トライ後に必ず与えられる『コンバージョンキック』(2点)と、相手の反則によって得られる『ペナルティーゴール』(3点)、『ドロップゴール』(3点)の3つがあります。つまり、得点の仕方は全部で5種類あるのです。

――最後のドロップゴールは、あまり聞き慣れないですが、どういうプレーなんですか。

 ドロップゴールとは、インプレー中にボールを地面に落とし、跳ね返りを蹴って、ゴールキックを成功させた場合、得点が認められるゴールのことです。プロのリーグ戦でもめったにないプレーなのですが、W杯のようなハイレベル国同士の試合になると、そう簡単にトライできませんので、ドロップゴールを狙うシーンが多くなってきます。

――あと、ラグビーはポジションが複雑なイメージがあります。

 ラグビーはメンバー15人のうち、前陣8人がFW(フォワード)、後陣7人がBK(バックス)と呼ばれ、2つに分けられます。さらにFWは3種類、BKは5種類に分かれて、全部で8ポジションあります。しかし、いきなりこれらすべての役割を覚えるのは大変ですので、最初はこのFW、BKの大きな枠組みをしっかり理解しましょう。

 まずFWはスクラムを組んだり、相手選手にタックルを仕掛けたりするのが仕事なので、体が大きな選手が務めます。一方、BKは、FWが確保したボールをパスやキックで回して、得点に結びつける役割を担っています。