まだまだ男性中心の日本企業。女性社員が自らの悩みを打ち明けようにも、男性の上司や先輩では話しづらい局面もある。そこで最近、注目されるのが「女性の社外メンター」サービスである。

女性社員に特化した
社外メンターサービス

メンタリングの風景社内メンター制度を導入する企業は増えているが、社外メンター、それも女性メンターは女性社員の満足度が高い

 メンターという言葉をご存じだろうか。最近、ビジネスの場でよく耳にする言葉だが、先輩・相談者・導き役といった意味を持つ。

 近年、このメンター制度を導入する企業が増えている。通常は社内の先輩や上司がメンターとして新入社員を支援していくケースが多い。業務上の悩みや問題を相談し、解決へ導く制度なので、社員はモチベーションを高めることができ、安心感も得られる。企業にとってのメリットは大きい。

 だが一方で、相手が同じ企業の人間なので、本音を言いにくいというデメリットもある。評価や昇進に影響が出てしまうかもしれないという不安を払拭するのは難しい。また、メンターの専門技術を習得している人ばかりではないので、技術的にも充分とは言い難い。

 そこで注目されているのが、「社外メンター制度」である。トレーニングを積んだ外部のプロが相談相手になる方法だ。そういった社外メンターを派遣するサービスが増えている。

 そのひとつが「Mentor For(メンターフォー)」。こちらは所属する約20名全員が女性のメンター。企業の女性社員に特化したメンターの派遣を行っており、好評を得ている。

 社外メンターはどうやって支援を行うのだろうか。