1日「プラス10分」歩けば
より多くの病気が予防できる

 自宅でこの歩幅で歩いて感覚をつかんだら、同じ感覚で外を歩いてみましょう。

 いきなりそこまで歩幅を広げられなくても、意識して歩幅を広げて歩いているうちに、脚のつけ根である「股関節」の周辺がほぐれて、徐々に歩幅が広がってくるはずです。

 それでも歩幅が広げられないとすると、こんな原因が考えられます。

 ●下半身の筋力が弱すぎる
 ●股関節に問題がある
 ●柔軟性が低すぎる

 整形外科的な疾患がない場合、スクワットやランジで下半身の筋力を強化し、ストレッチをして柔軟性を高めて股関節の動きをよくしてあげると、歩幅が広がるようになります。

 表のように、1日プラス10分(約1000歩)多く歩くと、予防できる病気がどんどん増えてきます。

【コロナ禍で「おうち時間」が増えた人、必読!】<br />1日「プラス10分」(1000歩)<br />多く歩くだけで予防できる病気とは?

 さて、次は「呼吸」についてです。
 歩幅を広げると歩くペースが速くなり、息が軽く上がってきます。
 これは心肺機能にトレーニング負荷が加わっている証拠です!

 ここで重要なのは、「息切れしないように歩く」ことです。

 息が切れると有酸素運動ではなくなり、酸素が上手に使えなくなって疲れがたまります。
 すると、長時間続けられなくなってしまいます。

 息は適度に上がっていながらも息切れはせず、十分な歩幅とテンポのいいペースを守るのが、ウォーキングで全身持久力を高めるための秘訣です。

 最初のうちはテンポよく歩幅を広げ、息は適度に上がりつつも息切れはしないという絶妙なペースを心がけてみてください。