東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣Photo:PIXTA

東大クイズ王として、バラエティ番組への出演も多い東大医学部6年生の水上颯氏が、初の著書『東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣』を出版した。同書の中から、東大クイズ王ならではの勉強法や記憶力の鍛え方を紹介していく。今回は、水上氏自身が、クイズで勝つための膨大な知識量を、頭の中でどのように整理しているかを教えていただこう。

クイズで勝つためには
頭の中の知識を最速で出す

 クイズで勝つためには、頭の中にある知識をいかに早く引っ張り出すかが大切になります。早押しの場合、たとえ答えがわかったとしても、一番早く答えられなければポイントはもらえません。答えを思い浮かべるのに時間がかかっていては、結果につながらないのです。

 探し出すのに時間がかかるのは、そもそもの整理の仕方に問題があるのではないかと思います。逆にいえば、整理の仕方しだいでは、誰でもクイズ王になれる可能性があると僕は思っています。

 普段の僕の頭には、ごちゃごちゃといろいろな知識が入っていて、あまり片づいていない汚い部屋のような感じです。ただ、ざっくりと分野ごとのフォルダには分けてあるつもりです。

 たとえば、「ヨーロッパの数学者で……」と始まる問題が出されたら、その瞬間に、関連フォルダの中から解答候補を10個くらい引っ張り出します。

「ラプラスか、ライプニッツあたりかな。それとも……」