私たちが「考えない人」にならないためには、どうしたらいいのだろうか?

 まず、常に自分自身の答えを出すことをしてみよう。

 これは私が製薬企業の営業職(MR : Medical Representatives)だった時に、担当していたベテラン医師から教わったことでもある。

トレーニングしなければ
頭が悪くなる

 その医師は、さまざまなニュースを見聞きするたびに必ず自分の意見を述べていた。政治、国際問題、経済、芸能、スポーツ等、必ずご自身の意見や解釈を周りの医師だけでなく、私にも話してくれた。

 そして、その指摘や見解が、後日そのような結果に至ることを私もたくさんみてきた。

 ある時、私はその医師に「なぜ先生はニュースからその後のいろんなことを言い当てられるのでしょうか?」と尋ねたことがある。

 その時、医師は「俺はいつも、いろんなニュースに対して自分で必ず答えを出している。簡単に答えが出ないこともあるが、とにかく考えている。それでも俺が言ったことがその通りになることなんて、3割以下だと思うよ。でも、それでいいんだ。当たっていても外れてもいいんだ。外れたら、なぜ違う結果が出たのかを考えることが大事なんだ。考え続けることはトレーニングだし、トレーニングしなければ頭が悪くなる」と教えてくれた。

 そして、「モノを知らないということは、実は大変恐ろしいことなんだ」とも教えてくださった。

 それ以降、私もさまざまなニュースを見て自分なりに考える癖をつけるようになった。

 大切なことはニュースを見た後、そのことによって自分の生活や仕事などにどのような影響が出てくるのかを予測し、適切な対応をすることだ。

 ニュースから新たな情報を得ただけでは、情報の活用不足だ。

 さまざまなニュースが関連を持っていることもある。国際問題や経済などは最たる例だろう。これらのニュースは、その背景に歴史や宗教、思想などが絡むこともある。

 今日起こった国際問題が、6ヵ月後に国の経済に大きな打撃を与え、1年後には私たちの勤務先が倒産するかもしれない。