減感作療法は専門医の施設で
ダニアレルギーは舌下錠が使える

 さて、秋の花粉症の治療には春のスギ花粉症と同様に、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬が処方される。ダニアレルゲンに関しては、一般的なアレルギー治療のほかに、根本的な治療である特異的免疫療法(減感作療法)もある。2015年には舌下錠が使用できるようになり患者の負担も減った。

 減感作療法は、免疫細胞が見逃す程度のアレルゲンをくり返し体内に入れ、徐々にアレルゲンの量を増やして、免疫反応の行き過ぎを再調整する治療法。平たくいえばアレルゲンに体を慣らして、免疫反応を鈍らせるわけだ。

 即効性はないので、少なくとも3~5年間は継続して治療することが推奨されているが、その間も抗アレルギー薬の減量や喘息(ぜんそく)発作の頻度が減るなどの良い効果が期待できる。

 ダニアレルゲン舌下錠(皮下注射もある)による減感作療法は、専門の知識と経験を持つ医師の管理のもとで行う必要がある。この時季、喘息の発作や鼻炎症状でつらい方は、一度専門医に相談するといいだろう。

 舌下錠を提供している鳥居薬品株式会社では、処方医の検索ページを提供している。
https://www.torii-alg.jp/mapsearch/mite.html

 ブタクサの原産地である米国では、人口の1割にあたる3000万人がブタクサ・アレルギーだと推測されており、ブタクサの舌下錠による減感作療法が一般的に行われている。日本では患者数が少ないためか、今のところ皮下注射のみ。舌下錠の承認は難しいかもしれない。