そうした観点から、ご両親への毎月1万円の返済も、貯蓄がせめて100万円以上になるまではストップしてもよいと思います。Yさんの貯蓄30万円では、今後突発的な問題が起こった時に資金が不足して再び両親の助けが必要になってしまうからです。

 今後は再びご両親の助けを必要としないために、貯蓄をしっかり行い、大丈夫だと判断できた段階で返済を再開されるとよいでしょう。また、Yさん自身は医療保険などに加入されていないので、大病や大ケガのリスクに備え、単体の医療保険か医療共済に加入されて、最低限の保障を確保して万一に備えるべきです。

老後資金はほぼゼロの状態!
貯蓄ペースを上げるなら夫婦で協力を

 まず最低限の保障を確保したら、次は重点的に貯蓄を増やしていきましょう。家計管理に関しては、先に述べたように項目が細かすぎるきらいがありますが、ご自分に合っている方法ならばそのままでも構いません。

 現在、家電やリフォームなどの目的に合わせて、毎月2万1000円の貯蓄をされています。月の手取り収入が27万9743円ですから、収入に対する貯蓄の割合は7.5%。投資信託の5000円を加えた場合でも9.29%です。収入に対する貯蓄の割合は何%以上が正しいというわけではありませんが、貯蓄の目的が家電やリフォームなどだけで、老後に向けた貯蓄が全くなされていないのは大きな問題です。

 老後以外にも、家計に余裕を持つためやいざという時に備えるなど相応の貯蓄を常に持つべきなのに、そのような項目も全く見当たりません。また、住宅ローンの完済予定は78歳ですから、できれば繰り上げ返済も行いたいところです。

 これらの貯蓄を奥様が行っていれば問題はありません。ただ、自動車のローンも抱えている状況などを総合的に推測すれば、奥様も貯蓄額はそんなにお持ちではないように見受けられます。貯蓄ができるようになった今、貯蓄のペースを上げられるように改善していただきたいのです。