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今年6月に上場したビジネス向けチャットを手掛ける米Slackは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが7.3%を出資していることでも知られる。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、Slackのどこに魅力を感じたのか。Slackのスチュワート・バターフィールドCEO(最高経営責任者)兼共同創業者に聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 大矢博之)

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法人ビジネスが強いソフトバンクは
企業のSlackニーズを知っていた

――ソフトバンク・ビジョン・ファンドから7.3%の出資を受けています。

 ソフトバンクについては米ヤフーとの関係で昔から知っていました。当時はマサ(孫正義)さんとの面識はありませんでしたけどね。また、日本にiPhoneを最初に持ち込んだ通信事業者で、市場に変革を起こしたことも印象深い。彼らはビジョン・ファンドを立ち上げたときに、レイトステージで急成長している企業に投資する機会を探していました。

 また、皆さんは忘れているかもしれませんが、ソフトバンクは元々企業向けのソフトウエア販売からビジネスをスタートしており、今でも企業向けソフトウエアのビジネスは日本最大級。いずれ世界でも有数の企業になると確信しています。

 ソフトバンクは通信事業者として有名ですが、実は何千人もの法人向けの営業担当者を抱えています。法人ビジネスを手掛けることで、ソフトバンクは企業のトレンドを知ることができます。多くの企業がSlackを採用し始め、他のソフトウエアをSlackと連携させたいという企業のニーズを目の当たりにしています。だから魅力を感じたのでしょう。マサさんとも数回会いましたし、非常に熱心でした。われわれの成長と、Slackユーザーの熱意のおかげです。ソフトウエアは入手しても気に掛けないことがよくありますが、Slackのユーザーはとても情熱的。このことは出資のプロセスで有益でした。

マサさんは初対面で「40%の株を所有したい」
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――孫正義さんと出会ったときの印象は。

 とても決断力があり、とてもアグレッシブ(笑)。最初の会話は2017年6月ごろ。私はカナダ・バンクーバーで、東京のマサさんとビデオカンファレンスをしました。私は既にビジョン・ファンド側のチームの担当者と会っており、そこからマサさんに紹介してもらったのです。私がプレゼンテーションを終えると、マサさんは、「とてもエキサイティングだ。君の会社の(株式の)40%を所有したい」と言ってきました(笑)。既に出資を決断していたのです。でも40%は多過ぎる、となりました。