今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。

良い絵を見て「直観力」と「想像力」、「大局と細部を見る力」を鍛える【後編】Photo: Adobe Stock

ピカソの『海辺の母子像』から何を読み取れるか?

 もう1つ付け加えると、アートには「想像力」と「大局と細部を見る力」を養うという効用もあります。

 絵画の見方には決まりはありませんから、人それぞれ自由に見て楽しめればよいのですが、「きれいかどうか」「好みかどうか」だけで終わるのはもったいないように思います。

 私が実践しているのは、「この絵には何が描かれているのか」「作者は何を表現したいのか」、さらには、「この先、この絵の場面はどう展開していくのか」ということを想像することです。

 それにより「想像力」が鍛えられます。

  絵画の全体を見るだけでなく、意識的に細部に目をこらしてみることも大切です。特に絵画の四隅は必ず見るようにしています。