3ヵ月~、週5~10時間の
在宅業務をチームでこなす

 このサービスは2017年から約2年間運用され、育休中女性と企業の双方から好評を得た。しかし、今年8月、稲田さんらメンバーは「働くママが増加し、そのキャリア支援が社会にとって急務」との思いで独立を決意。働くママをより多面的に支援するため、「ママ、お仕事がんばって!」の頭文字(mog)を社名とする新会社を立ち上げることになり、育休中に絞った旧サービスは終了することに。

「そのお知らせをママさんたちにしたところ、『2人目の育休中もやろうと思っていました』『会社の後輩にも紹介していました』『こんなに社会的意義のあるサービスがなくなってしまうのは寂しい』など、ありがたい声をたくさんもらったんです。育休を有効に過ごすための受け皿はまだまだ必要だと感じ、新会社でも育休中ママ向けのサービスを始めることにしました」

 そして新会社のもと、10月からママステラとしてパワーアップした内容で再スタートした。

 プログラムの概要はこうだ。ママステラに登録した育休中女性は、まず参加者同士の相互ワークによって、自身の強みや今後の働き方について考えるセミナー(子連れ可)を受講。そこで浮き彫りになった本人の強みや志向性に応じて、3~5人のチームが編成され、プロモーション・PRサポート、営業支援、人事領域のサポートなど、契約企業の事業支援が紹介される。

 期間は3ヵ月~、週5~10時間程度を目安に、基本は在宅で業務を行う。個人ではなく、チームによるプロジェクトワークで取り組むのがポイントだ。活動中、育休女性には、事務局からベビーシッターや家事代行のチケットが提供される。

 新サービス開始前から反響が大きく、今は毎日のように登録や問い合わせがあるという。その登録の理由を見ると、不安の解消に向けた前向きな行動だとわかる。

「育休中は家族やママ友以外とほとんどコミュニケーションを取らないので、うまくビジネスのコミュニケーションをとれる自信がなく、このまま復職するのは不安だった」

「自身がどんなことに興味があるのか、どんな働き方を求めるのか、実際に体を動かしながら考えてみたいと思った」

「勤務先とは異なる業種・業態の仕事を体験し、知見を広めたいと考えた」