iPhoneを米中対立から救ったクックCEOの「意外な人脈」【WSJ3分解説】Photo:Justin Sullivan/gettyimages

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は、米アップルの最新型スマートフォン「iPhone11」を取り上げます。順調な売れ行きを見せているもようですが、その背景では、製品の機能やデザインとは全く別のファクターも強い影響を与えていました。カリスマ創業者だった故スティーブ・ジョブズ氏が率いた時代ですら持ち得なかった、アップルの新たな「武器」の正体に迫ります。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)

iPhone11の売れ行きは好調か
冷静な報道姿勢のWSJ

 毎年9月になると、ガジェット好きの人々や金融市場の関係者はソワソワします。米アップルのスマートフォン、iPhoneの最新機種が発売されるという一大イベントがやって来るからです。

 読者の中にも、最新型のiPhoneに買い替えるべきかどうかと悩んだ人がいるのではないでしょうか。最新型iPhoneの売れ行きはアップルの株価を大きく左右するので、金融関係者もその動向を注視しています。

 そんな中、今年の9月20日に発売された最新機種であるiPhone11の売れ行きはどうかというと、どうやら好調のようです。サプライチェーン(供給網)内の企業から得た情報を基に、複数のアナリストが予想販売台数を上方修正するなど、景気のいい話が相次いでいます。

 今年もやって来た一大イベントを米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」はどのように伝えているのでしょうか? 次の二つの記事を読めば、発売直後から最近に至るまで、「冷めた目」で見ていることが分かります。

●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>アップル新型iPhone、低い期待値が「追い風」(9月22日付)