米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は10月18日に発表された中国のGDP(国内総生産)成長率を取り上げます。2019年7~9月の中国のGDP成長率は前年同期比6.0%で、これは「6.0~6.5%」とする政府目標の下限に落ち込みました。成長鈍化が明確に数字に表れています。世界経済に大きな影響を及ぼす中国経済の先行きは、この先どうなっていくのでしょうか。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)
GDP成長率は6.0%に鈍化
中国低成長時代に突入か
もはや、このデジャビュ(既視感)は3カ月に1度の恒例となってしまったのでしょうか。
10月18日、中国の2019年7~9月期のGDP(国内総生産)成長率が前年同期比6.0%と発表されました。これは統計がさかのぼれる1992年以降最低の数字で、主要経済メディアには「中国減速」「成長鈍化」などの文字が並びました。
過去最低を更新したのは19年4~6月期(6.2%)から2四半期連続。この数字が発表された7月にもメディアには同様の文言が並び、世界経済をけん引してきた中国経済が不調に陥っていることが、強く印象付けられました。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」ではこの件について、以下の記事で解説しています。
●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>中国、成長目標に舵切る 「6%割れ」目前で焦り(10月21日付)
記事では「7~9月期(第3四半期)の中国国内総生産(GDP)は6%増に鈍化し、今年の目標である6~6.5%のレンジ下限に沈んだ」と報じています。
本連載でも、「【WSJ3分解説】中国経済の『減速』を米国メディアはどう報じたのか」と題して、解説記事を掲載しています。