みんな気になる「貯まる人」の共通項

家計簿お金が貯まらない人は、通信費の見直しが必須です Photo:PIXTA

 今年は、「老後資金2000万円問題」が勃発したせいか、メディアからの取材を受ける機会が例年よりも多かった。審議会の報告書が発表された6月以降、3ヵ月くらいの間、ホットな話題としての「老後資金」について、テレビ、新聞、雑誌の取材を受け続けた。

 そもそも日本の年金制度は、現役時代の収入を100%保証する仕組みではない。そのため、年金収入だけで足りない分は老後資金を取り崩して生活することになる。つまり、今も昔も老後資金は必要。これは、当連載が2014年にスタートしたときから私が言い続けていること。今回の「2000万円問題」のメディア取材でも、同じようにコメントした。

「老後資金は必要」という現実が世間に少しずつ浸透してくると、最近は「では、どう貯めるといいのか」、「お金が貯まるタイプの人、貯まらないタイプの人の共通項は何か」というテーマの取材が増えてきた。次の段階に入ったということか。

 ちょうど当連載の編集担当者からも「深田さん、貯まる人ってどんな人ですか」と質問されたばかり。30代だが真剣なまなざしで質問していたのが印象的。世代を問わず、関心が高いということだろう。今回は、「貯まる人」、「貯まらない人」の共通項を見てみる。

「貯まらない人チェックリスト」に
あなたはいくつ該当するか

 まず「貯まらない人チェックリスト」でセルフチェックをしてほしい。次の5項目で2つ以上当てはまると、あなたは「貯まらない人」である可能性が高い。

先に申し上げておくが、現在「貯まらない人」であったとしても、「貯まる人」に変わることは十分に可能である。「あれ、自分って貯まらない人なんだ」という結果になったとしても、くさらずに最後まで読んでいただきたい。

 では「貯まらない人チェック」をやってみよう。

【貯まらない人チェックリスト】
1)1ヵ月の世帯の支出額がぱっと思い浮かばない

2)昨年1年間の世帯で貯蓄した金額がぱっと思い浮かばない

3)通信費(固定電話代、携帯電話代、プロバイダー料金、有料テレビの視聴料、タブレットの通信費など)を合計すると、4人家族で月額5万円以上、夫婦二人世帯なら月額4万円以上に該当する

4)お金の不安は多少あるが「何とかなる」と思っている

5)お金が貯まらないのは、収入が少ないから「仕方がない」と思っている