職場や顧客とのコミュニケーションにおいて、特に上司に対してのお世辞は「ごますり」「おべんちゃら」などと評して、さげすむ人も少なくないが、これが意外と侮れないものである。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
オーバーなリアクションは
「苦手な上司」攻略でも効果的
輸入ビジネスをしている知人とお会いした時のこと。外国人とのコミュニケーションをうまくとりたいなら「恥ずかしがらずにオーバーに対応するといい」と言う。
外国は多民族の人々が生活している国が多い。無愛想にしていれば敵とみなされたり、コミュニケーションが成立しないのかもしれない。体全体を使い喜び、楽しみ、怒り、悲しみ、などを伝える習慣が身についているのだ。
私もそうだが、日本人は総じて控えめで、オーバーアクションを苦手とする。家族に対して素直に「ありがとう」ということさえ難しい。日本は島国で、ほぼ単一民族であり、欧米に比べると移民や在住外国人も少ない。
「あうんの呼吸」
「以心伝心」
「背中で語る」
という言葉があるように、言葉で伝えなくても、お互いの心と心で通じ合うことが多い。