上司へのお酌やお世辞も意外な効果がある!?飲み会で上司へのお酌やお世辞は意外と効果的!?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

職場や顧客とのコミュニケーションにおいて、特に上司に対してのお世辞は「ごますり」「おべんちゃら」などと評して、さげすむ人も少なくないが、これが意外と侮れないものである。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

オーバーなリアクションは
「苦手な上司」攻略でも効果的

 輸入ビジネスをしている知人とお会いした時のこと。外国人とのコミュニケーションをうまくとりたいなら「恥ずかしがらずにオーバーに対応するといい」と言う。

 外国は多民族の人々が生活している国が多い。無愛想にしていれば敵とみなされたり、コミュニケーションが成立しないのかもしれない。体全体を使い喜び、楽しみ、怒り、悲しみ、などを伝える習慣が身についているのだ。

 私もそうだが、日本人は総じて控えめで、オーバーアクションを苦手とする。家族に対して素直に「ありがとう」ということさえ難しい。日本は島国で、ほぼ単一民族であり、欧米に比べると移民や在住外国人も少ない。

「あうんの呼吸」

「以心伝心」

「背中で語る」

 という言葉があるように、言葉で伝えなくても、お互いの心と心で通じ合うことが多い。