いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。全世界から多くの人が集まるということで、心配されているのがホテル不足だ。解決策として豪華客船に寝泊まりする“ホテルシップ”が登場したが、船旅に慣れていない日本人からするとさまざまな不安があるだろう。スターリゾートの佐々木優也氏に、ホテルシップの懸念点などを聞いた。(清談社 鶉野珠子)

一時的に宿泊場所を増やせる
ホテルシップは未来も見据えたサービス

ホテルシップのイメージ写真
大型客船をホテルとして利用すれば、陸地にホテルを無駄に増やさずに済む。お客にとっても、設備やサービスが豪華だから満足度は高い Photo:PIXTA

 東京オリンピック・パラリンピックを来年に控え、競技場の建設や暑さ対策など、徐々に準備が進んでいる。一方、ボランティアスタッフの交通費や宿泊費がほぼないに等しいことや、トライアスロンの競技場となる東京湾の水質の悪さなど、いまだに懸念点は多い。

 その一方、競技面以外で問題になっているのが、観戦客が泊まれるホテルが少ないという宿泊場所の不足だ。テレビなどで、競技場近くのホテルは満室、空いていても宿泊料が高騰しているといったニュースを見聞きした覚えがある人も多いだろう。

 こうした問題を解決する策として注目を集めているのが“ホテルシップ”だ。そのメリットを、佐々木さんはこう語る。

「港に停泊する大型客船に寝泊まりする“ホテルシップ”は、一時的に宿泊施設を増設できるため、無駄なホテルが増えすぎることを防げて大変素晴らしいですね。会期が終わったら、普段通りに船に戻ればいいだけですから」

 今大会だけに照準を合わせて陸地にホテルが増えても、五輪が終われば供給過多となり、採算が取れなくなってしまう。大会後の事情を踏まえても、ホテルシップは画期的なのだ。

 また、クルーズ旅というと、最短でも1週間程度は休みが必要だったり、旅費も高額だったりと、手が出しづらいもの。しかし、ホテルシップであれば、周遊こそしないものの2泊3日などから宿泊ができ、気軽にクルーズ気分を味わえる。船内のさまざまなサービスも豪華絢爛で、一生に一度の大会の良い思い出になることだろう。