車谷暢昭・東芝取締役代表執行役会長兼CEOPhoto by Hideyuki Watanabe

1年で最も売れる「週刊ダイヤモンド」年末年始の恒例企画をオンラインで同時展開するスペシャル特集「総予測2020」。ダイヤモンド編集部が総力を挙げて、多くの識者や経営者に取材を敢行。「2020年の羅針盤」となる特集をお届けする。今回は、東芝の車谷暢昭取締役、代表執行役会長兼CEOに2020年を予測してもらった。

既存事業・技術に商機あり
逆風でも下方修正はしない

──2019年は東芝にとってどんな年でしたか。

 東芝再建は予定通り進んでいます。調達改革などで収益力が改善し、売却した半導体メモリ事業を除いた上半期の営業利益は、ここ10年では最高益でした。

 負の遺産だった液化天然ガス事業の売却などにより、財務の健全化を実現できたのも成果です。