ドナルド・トランプ米大統領は4日、上下両院合同本会議で一般教書演説に臨み、国内情勢について楽観的な見解を示したうえで米経済が好調であることを強調した。トランプ氏はわずか3年の間に米国衰退のメンタリティーを打破したと述べ、「つい最近までは想像すらできなかった勢いで前進しており、二度と戻ることはない」と続けた。演説中は与野党の対立も随所で見られ、共和党議員らが繰り返し席を立ち声援を上げる一方で、民主党議員らは表情を変えず座ったままでいることが多かった。演説後にはナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)が演説原稿を破る場面もあった。トランプ氏は演説で、好調な米経済は自らが築いたものだとのメッセージを伝えるため複数の統計に触れ、「失敗に終わった前政権の経済政策を見直さなければ、世界は現在の偉大なる経済的成功を目にしていなかっただろう」と述べた。また医療保険制度や経済成長が中間層に与える影響、さらに南部国境沿いの「壁」など大統領選で注目されるテーマにも言及した。