海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、台湾の人気おみやげスイーツ・パイナップルケーキ情報をお届けします。台湾のおみやげスイーツといえば、名物のパイナップルケーキが筆頭に挙げられるでしょう。ところが、いざ購入する段階になって、どこのどのパイナップルケーキを買おうか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そんなに違いがあるの?という人もいますが、食べ比べすると、各店の商品ごとに味、食感がまったく異なります。そこで、今回はパイナップルケーキの基本から、地球の歩き方スタッフが自信を持っておすすめするパイナップルケーキまでをレポートします。(文/トラベル・キッチン ぬくい ゆかり 写真/上原浩作、村上悦子、熊谷俊之、竹田武史、内藤健志、松本光子、大西稚恵、ぬくい ゆかり)
台湾名物“パイナップルケーキ”とは?
そもそも「パイナップルケーキってどんなもの?」
パイナップルケーキは台湾の名物スイーツのひとつで、パイナップルを潰して加工したあんを小麦粉と砂糖、バター、卵黄を練った生地のなかに詰め、成形して焼き上げたスイーツです。あんにパイナップルだけでなく冬瓜やジャムを混ぜていたり、甘味料となる砂糖や生地の小麦粉、バター、卵の産地にこだわったりと、各店それぞれの工夫が詰め込まれています。形はおもに長方形や正方形。長方形の場合は、側面がちょうど口に入るサイズになっていることが多く、食べやすさも人気の秘密です。
専門店もたくさんある台湾のパイナップルケーキ。実はその起源ははっきりとしていません。1950年前後に台中にある菓子店が売り始めたのが始まりといわれたり、生産量の多いパイナップルを使用し国策的に1960年代から70年にかけて作られたのだといわれたり。現在、そのあたりはわからずじまいです。