ロータス「エテルネ」

2010年のパリモーターショーでロータスが披露し、「絵に描いた餅(=実現性のない話)」と言われた5つのコンセプトカーのひとつが、この「エテルネ」です。
4ドアセダンの美しいボディーに、5.0リットルV8ガソリンユニットをスーパーチャージャーで過給するパワートレインを搭載したときめきのクルマでした。
ですが、これもまた、残念ながら生産されることはありませんでした。
フェラーリ「ミトス」

フェラーリのデザインを請け負っていた「ピニンファリーナ」が、フェラーリ「テスタロッサ」をベースに製作したものです。
結局フェラーリは、「テスタロッサ」のコンバーチブルをつくることはあませんでした。このクルマがコンセプトカーのまま、まさに“ミスト”のように消えてしまったことはとても残念なことです。これはフェラーリにとってのミスと言っていいかもしれません…。
ダッジ「M4S」

「M4S」はインディカー・シリーズのセーフティーカーとしてデザインされた、実走可能なプロトタイプです。
ツインターボのコスワース製エンジンを搭載し、最高速度は時速320キロだそうです。1980年代の映画『処刑ライダー』に使われたことでも有名です。
サーブ「エアロX」

2006年にサーブが披露した「エアロX」は、まるで飛行機のようなコックピット・キャノピードア(上半分が持ち上がって開閉するタイプ)がついた革新的なデザインでした。そして、400馬力のツインターボV6エンジンというパワフルさも魅力でした。
このデザインは、のちの「9-3」や「9-5」などのクルマに影響を与えています。
キャデラック「シエル」

キャデラックは素晴らしいコンセプトカーを見せておきながら、市販化しないという悪い癖があります。
4ドアコンバーチブルの「シエル」は、その中でもとびきり可愛らしいクルマであり、長いホイールベースと素晴らしいスタイルが特徴だったというのに残念です。