大学院生を大切にする
そして、高学歴面では、大学院生を大切にすること。
製造業の5要素と違い、アイデア勝負なら、好きなことを徹底的に勉強した学生がたくさんいる社会のほうが面白いアイデアが出るのは当然のことです。
関西学院大学の村田治(むらた・おさむ)学長が、労働生産性とその社会のドクター(博士号)占率は比例するという論文を書かれています。
これが、今の日本が置かれている状況です。
ですから、教育もこれまでの「製造業に有用な人材の5要素」から離れ、各人の個性を活かした環境をつくっていかないと、スティーブ・ジョブズのような子どもは永遠に生まれません。
今すぐ教育を変えないと、
日本の明日はないのです。
偏差値一本、素直で我慢強く、ひたすら協調性を強制され、先生のいうことを素直に聞くようにしつけられた子どもたちばかりでは、日本の明日はありません。
これが、お話したい第一の視点です。
「女性」「ダイバーシティ」「高学歴」という3つのキーワードを、ぜひ考えていただければと思います。
続きは次回にしましょう。
過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。