たとえば、「海外旅行で現地の人と深い交流ができる」「日本語でない現地ツアーなどにも参加できる」「Facebook などで海外の人ともつながれる」「日本にいる外国人のための仕事やボランティアができる」など、他にもさまざまなことがあると思います。英語ができるようになった自分を想像して、できる限り具体的に思い描きましょう。

 私はどうだったかというと、外国人とコミュニケーションをとりたいというのが第一でした。それによって、世界が無限に広がると思ったのです。そして、確かにそうなりました。まだまだ英語は完璧というにはほど遠いのですが、それでもある程度話せるようになっただけで、いきなり世界が広がったような気がします。

 さらに、私の周辺では、海外でたまたま出会って意気投合した人と、その後、長い付き合いになったという話もよく聞きます。昔は外国で出会った人とは、よくも悪くも一期一会の縁だったのですが、今ではSNSが発達しているので、その後もコミュニケーションがとりやすくなりました。

 海外旅行に行くお金も時間もないというならば、日本国内にいる外国人と仲良くなったり、ボランティア活動をすることで、また楽しい出会いがあるはずです。このように、自分が楽しいと感じられる目標を1つでも持つことができれば、英語は上達していきます。

「語学が堪能な人は脳が違う」は本当か

 英語の能力が生まれつきのものでないことは、脳医学的にも説明することができます。脳には言語に関わる部分として、言語野という部分があります。では、この部分の発達は遺伝とどのくらい関係しているのでしょうか。

 脳の発達と遺伝との関係については、一卵性双生児を対象にした研究から、かなりのことがわかってきました。それによると、遺伝の影響をより受けやすいのは、視覚、聴覚、触覚、運動能力などの基本的な認知能力です。こうした能力については、研究にもよりますが遺伝的な影響が8~9割と強く出てきます。ですから、視力や運動神経などは、親子やきょうだいで似たような傾向をもつ可能性が高いのです。