「重い掛け布団」は
洗えないのが欠点

 人によって動きづらいというデメリットもあるが、それ以上の難点もある。

「重い掛け布団は、その名の通り『重い』ので、持ちにくいのです。これまで、掛け布団のセールスでは『軽いほうが良い』という常套句が使われてきました。これは、『睡眠の質が上がる』とか『重苦しくない』とかではなく、軽いことで持ちやすい、運びやすい、ということ。最大の特徴である『重さ』がデメリットになり、押し入れからの上げ下ろしのときや、手入れのために干すときに、苦労するのです」

 さらに、重い掛け布団は、中のポリエステルの綿に、シリコンやガラス玉を入れて重さを出している。そのため、カバーは洗えても、掛け布団自体を洗うことはほぼ不可能。手入れのしやすさも、軽い掛け布団のほうが優れているのだ。

「そうしたネックもあり、日本ではまだまだ注目を浴び始めたばかり。日本で買うとなると、実店舗での販売は見かけないので、インターネットで買うしかありません。でも、実際に重さの確認ができないのは、商品の性質上、少し怖いですよね…。もしもネットで買う場合は、表示されている重さのチェックは欠かさないでください。それから、製造国によっては品質管理がずさんで、洗えないのに生地が汚れていることもあります。国内メーカーの海外工場で作られた商品などを選ぶと安全ですよ」

 とはいえ、ニトリの「重い毛布」の大ヒットを受け、重い掛け布団を扱うメーカーは増える見込みだという。今後は日本でも買いやすくなるだろう。

 ちなみに、重い掛け布団に限らず、寝具全般がよく売れるのは3月。新生活が始まる4月以前に、心機一転、新たな寝具を入手したいと考える人が多いようだ。なにかとストレスフルなビジネスマンこそ、品薄になる時期を迎える前に、ストレス緩和や不安減少の効果が認められている「重い掛け布団」の実力を、試してみてはいかがだろうか。