オプティマイザーとはどういう人たちか?

 オプティマイザーは執拗に支出を抑えて財産を築く人です。普通の仕事をして、そこそこの給与を稼ぎ、ほとんどの部分で一般的な生活を送っています。

 特異なのは使ったお金の把握の仕方です。自分が使ったお金を尋常ではない時間と労力をかけて1セント単位で把握しているのです。

 レジの人から「レシートはご入用ですか?」と尋ねられると、答えは必ずイエスです。

 そのレシートはファイルにきちんと収められ、スプレッドシートに記録され、不老不死の解明につながるかもしれない未知の微生物のように徹底的に分析されます。

 お気づきでない方もいるかもしれませんが、私は誇り高きオプティマイザーです。

 私たちオプティマイザーは「ケチ」というレッテルを貼られたり、しみったれた生活を送っているように見られると、非常に不快に感じます。

 私たちの頭の中には百科事典のように価格データが収められており、どうすれば半額でその食料品が手に入るのかがわかっています。

 つまり、私たちは少ない費用でほかのみんなと同じ(もしくはより良い)人生経験ができる達人なのです。

 ブライスと私はいままで3年間ずっと旅を続けていますが、私たちのポートフォリオの金額はその間に減るどころかむしろ増えました。

 それがしみったれた生活に聞こえますか?

 ただ、私たちオプティマイザーにも弱点はあります。

 第一に、極度にリスク回避的な傾向があります。起業したり、夢を追いかけたりすることには向きません。幸せになれる可能性があっても、お金を失うかもしれないリスクを取りたがらないのです。

 2008年の株式市場の暴落や同僚がデスクで亡くなりかけたときのように、私がパニック発作に陥りやすいのはそうした損失への恐怖があるからです。

 また、損失への恐怖は投資を困難にします。ポートフォリオの価値が下がったときに大きな恐怖を感じ、すぐにお金を布団の下にしまいたいという衝動にかられるのです。

 私は一度どころか二度の市場の暴落を耐え抜いたことで、一時的な下落はあくまで一時的なものにすぎないと信じられる自信を得ましたが、正直な話をすると、初めてインデックスファンドの買い注文を入れたときは恐怖で震えました。

 その恐怖を克服することは、これまでの人生で(大学のコンピュータ・エンジニアリングの教育課程をやり切ることを含めて)最も難しいことでした。

 ただ、その恐怖を克服していなければ、いまの私はいないのです。

 もし、あなたもオプティマイザーであれば、本書を読むことで自分の性格や行動の由来を理解してもらえると願っています。

 自信を持ってください。それはすばらしい特性なのです。

 著名なオプティマイザー

 私/Mr. Money Mustache ことピート・アデニー/JL・コリンズ