一般の広告代理店は課題解決のプロだが、ぼくらが立ち上げたGOは事業成長のパートナーになる。立ち位置が、目指す場所がそもそも違う。

 作るのはCMだけじゃない。その事業を進めるのに最適な組織を作ったり、事業展開のアイデアを出したり、会社の名前や人事制度を考えたりもする。

 なぜそこまでするのか? 彼らは社会の変化を察知して「変わりたい。変わらなければ」という想いを胸に、ぼくらGOの門を叩いてくれるからだ。

 ぼくらは全力でそれに応えたい。「いいから行けよ」といういつもの口癖を、500万倍くらい丁寧に、大声で叫び続けたい。

 GOのクライアントに対するスタンスと、ぼくが『人脈なんてクソだ。変化の時代の生存戦略』を通して皆さんに伝えたいことの根っこは、だいたい同じだ。変化の本質を把握し、凝り固まった旧来の発想にとらわれず、躊躇なく自分を変える。そのための知識と心構えと、ちょっとした工夫を書いた。 

 昨日決まったビジネスのルールが、今日はがらっと変わっている。何十年も盤石だった大企業が、ついこのあいだ起業したスタートアップにコテンパンにやられる。そんな激動の(でもクソ面白い)時代に生き残るのは、簡単なことではない。

 だけど、もう一度言っておこう。

 生き残るのは強い者ではなく、変化し続けた者だ。

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ジャイアントキリングの時代に

 古来、日本人は「判官贔屓」とか「柔よく剛を制す」といった言葉に代表されるように、弱いものが強いものをひっくり返す構造や物語を好んできた。

 たとえば、小さな町工場のおじいちゃんが開発した水平開きノートが、お孫さんのTwitterで拡散され、結果、バカ売れした。

 SNS以前の、ポータルニュースサイトが情報の主軸だった時代には、おそらく積極的に報道されなかった無名の個人のつぶやきが、無数の人々の共感により、シェアの連鎖を生み、大きな成果を生み出すことがある。

 こういった現象から考えると、SNS全盛の時代において、社会という大きなものを動かすテコの役割を果たすのは「勇気」だ。これは精神論や根性論ではない。

 ある講演会で「今の企業に足りないものはなんですか?」と質問されたことがある。端的に「勇気」だと答えた。社会は変化し続けているから、どんな打ち手も確証なんてない。確率論なんておまじないみたいなもんだ。そんな中で、企業も個人も、「リスクはあっても意志を持って前に出るやつ」だけが結果、生き残るはずだ。