外出やイベントの自粛などで消費は落ち込む一方だ。欧米における新型コロナウイルス感染拡大で海外経済の冷え込みも確実。特集『倒産連鎖危機』の#10では、日本経済の今後の見通しについて、9人のエコノミストに聞いた。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
エコノミスト9人に緊急アンケート
日本経済の先行きは?
新型コロナウイルスは日本経済に大きなダメージを残すことになりそうだ。2019年度はほぼゼロ成長かマイナス成長、20年度もマイナス成長の可能性がある。これが、今回9人のエコノミストに日本経済の先行きを聞いた結果の平均像だ。
ダイヤモンド編集部は、19年10~12月期のGDP(国内総生産)の第1次速報値の発表(2月17日)直後に、今回と同じ9人のエコノミストにアンケートをしている。そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響を測るために、3月9日の第2次速報値発表の後に、再度アンケートをした。
その結果、回答者9人全員が19年度の成長率見通しを引き下げ、20年度も9人中8人が引き下げた。
では、次ページでエコノミスト9人の回答内容を詳しく見ていこう。