でも、それらの中には、勧誘されたときとは話が違い、ひとたび足を踏み入れてしまうとなかなか抜け出せない、怪しい団体も含まれていることに気をつけましょう。表向きは文化系のサークルを装って、いろいろなボランティア活動や国際交流を推進しているといったり、あるいはスポーツ系のサークルを装って、初めての人でも気軽に始められる、など本来の活動を隠して、あの手この手で新入生を勧誘しています。しかし、実態としては反社会的な活動を行う団体、教祖の経済的搾取のために信者を利用する団体もあるのです。

 大学生協の2019年アンケート調査(学生生活実態調査 2019年)では、入学後に遭遇したトラブルの4位が宗教団体からのしつこい勧誘となっています。ちなみに、1位はバイト先での金銭・労働環境トラブル、2位は訪問販売契約によるトラブル、3位はSNSのやりとりでのトラブルです。

 このような団体に入ってしまうと、次のような危険に遭遇することになります。

・会費と称して高いお金を払わされる
・さまざまな活動への参加を強要され、授業への出席が困難になる
・辞めようと思っても抜け出すことができない
・自らも勧誘活動に手を染め、貴重な友人を失ってしまう

 不審に思ったら、まずは断り、友人や両親、大学に相談してみることが重要です。最近では、多くの大学で注意を喚起するネット上でのお知らせやチラシを準備し、オリエンテーションなどで、その危険性を学生に伝えるようにしています。

 悪質な団体の中には、大学からの注意が伝わるオリエンテーションの前や、入学手続きの頃から勧誘活動を始めるところもありますので、十分に注意してください。断る勇気、途中でも抜け出す勇気が必要です。

 とはいえ、そう簡単に断れない場合もあるでしょう。友人や親にも相談しにくいときもあるかもしれません。そのようなときは、大学の相談窓口を利用しましょう。

大学生につけ込む「ブラックバイト」の実態

 大学生になると、多くの人がアルバイトをします。もちろん高校生の頃からアルバイトを経験している人もいることでしょう。大学生協のアンケート調査(学生生活実態調査、2019年)では、アルバイトをしている人は約75.8%、アルバイトでの平均収入はここ数年連続して増加しています。