外国株のカテゴリーって、どんな分類なの?
RIA JAPAN おカネ学株式会社 代表取締役 CFP、日経CNBCなどTVコメンテーター、海外ETF専門家、立教セカンドステージ大学講師 三菱UFJ銀行で17年、三菱UFJメリルリンチPB証券(出向)、ソシエテ・ジェネラル信託銀行勤務という、メガバンク、外資系証券・信託銀行で約26年の勤務を経験。その後半はプライベートバンカーを務め金融商品の運用について熟知。販売手数料(コミッション)を目的にしない、世界的潮流である「預かり資産管理」(フィーベース)のビジネス(RIA)を行う、独立系・投資助言業(内閣総理大臣登録)を2015年立ち上げる。著書に『個人型確定拠出年金iDeCoプロの運用教えてあげる!』(秀和システム)など。WEBサイトhttps://ria-japan.co.jp/
外国株カテゴリーをここでは、以下の4つに分けます。
外国株(1−1)世界全体:世界の株式全体に投資する
外国株(1−2)先進国:外国株の中でも「先進国」に投資する
外国株(1−3)アメリカ:アメリカの株式に投資する
外国株(1−4)新興国:「新興国」に投資する
この外国株のカテゴリーを基準にしている投資信託・ETFから投資する商品を選んで欲しいと思います。
まずは外国株(1−1)世界全体からと、外国株(1−3)アメリカの2つのカテゴリーから、投資する商品を選んでください。
(1−1)の世界の株式全体を選んでも良いですし、アメリカの成長を確信するのであれば(1−3)のアメリカ株カテゴリーを追加してもいいでしょう。
もちろん、(1−3)アメリカ株のカテゴリーだけに投資をするという選択でもいいかもしれません。
外国株(1−4)新興国のカテゴリーは、これらに比べてリスクが高くなっています。リスクの高い投資を避けたい投資家は、このカテゴリーの投資商品を全く選ばない、という方法でも良いです。
(1−1)の商品を選んだ場合では、少しの割合ですが、「新興国」が含まれているので、追加で(1−4)を選ぶ必要はないとも考えられます。
自分で考えて、今後の経済の成長シナリオで伸びそうだと思うカテゴリーを組み合わせて選んでみてください。
日本の投資家が「ホームカントリー・バイアス(自国びいき)」により、日本の実力を過大評価してしまっていることは問題です。
世界の株式の時価総額のうち、日本の株式の占める割合が7%から8%しかないことはすでに述べました。
ですから、世界経済の成長に投資を行うのであれば、日本株の割合は株式投資全体の7%から8%で良いのです。
また、世界中の金持ちの投資家が、株式投資は日本株にだけ100%投資しているということはあり得ません。
私たちも世界の投資家同様に、日本株以外の「外国株」への投資を行う必要があります。
では、それぞれのカテゴリーが何を意味するのかを、次に確認しましょう。