3)足りない分だけ「いざという時の貯蓄」を使う
家計が非常事態に陥ると、「足りなくなるお金は50万円なのに、定期預金の100万円を使い切ってしまった」といったケースは本当に多い。
定期預金や財形貯蓄を解約したお金は、生活口座に入金せずに、日頃使わない口座に入れて、必要なお金だけ使っていくと、「何となく使い切ってしまう」ことを避けることができる。
4)積立貯蓄を一時ストップする
毎月やボーナスの収支が大幅に赤字になりそうなときは、一定期間、積立貯蓄をストップするのも対策の一つとなる。検討対象となるのは、財形貯蓄、銀行の自動積立預金など。収支が改善した時に、再開すればいい。
つみたてNISAなど投資信託の積み立ては継続をしたほうがいいだろう。毎月の定額購入での積み立ては、株価が下がっているには、高いときよりも多くの口数を購入することができるからだ。
ここで積み立てをやめると、安いときに多くの口数を買うというメリットを得られなくなる。家計が耐えられるなら、積み立ての継続を検討しよう。
(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)