日本復活の処方箋

そう考えれば、日本を再興させる一番いい方法は、日本でも数十匹単位でユニコーンが生まれるようなオープンな社会をつくっていくように、我々大人が頑張らなければいけないわけです。

そうしないと、この国は衰退の一途をたどるだけです。

よく、こんな声が聞かれます。

「最近の若者は新聞も読まない。
本も読まない。上昇意欲もない。保守的だ」

でも僕は根本から間違っていると思います。

若者は大人を映す鏡です。

若者は大人をロールモデルとして行動しているので、「今の若者が新聞も本も読まない」のなら、それは大人がその見本を見せていないからです。

若者がリスクをとらないなら、それは大人がリスクをとって行動していないからです。

そういう意味で、人間は何のために生きているかといえば、
「次の世代のために生きている」のです。

これは動物としての根本なので、次の世代を育てることが大人の唯一の役割なのです。

そうであれば、大人がまず「人・本・旅」で一所懸命勉強して新しい産業や起業にチャレンジし、みんなでユニコーンが生まれる社会をつくっていくことが根本なのです。

では、僕のプレゼンはここで終えて、この後、質疑応答の時間にできればと思います。

 続きは次回にしましょう。

 過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。