アップルの株価が最高値を更新し、米時間月曜日には665.15ドルに達した。

 先週末にiPhone5の発売予定が確実視されるにしたがって、同社株価は上昇。すでに先週末時点で、アップルは1999年末時点で6163億ドルの評価価値をつけたマイクロソフトを抜いて、これまでで最も価値の高い企業となった。週が明けても上昇は続き、今や同社株はいずれ900ドルや1000ドルを超えると予想するアナリストも出てきたほどだ。すごいことである。

 さて、iPhone5がなぜそれほどまでにアップルの株価を押し上げるのか。

 ひとつ確かなのは、アップルについてはすでにどんな新製品のうわさも、株価上昇に貢献するということだ。「話題性」さえあれば株価が上がるほど、同社株は安定した投資対象になっているわけだ。

 もちろん、多くのアップルファンの存在もある。新製品が出たらともかく買うという中核のファン層と、それに連なる消費者がともかく多い。さらに、世界最大の通信キャリアであるチャイナモバイル(中国移動通信)が、2013年にはiPhoneを取り扱うようになるという見方もあり、iPhone5は歴代のiPhoneの中でも最大数を売り上げ、最終的には世界で2億5000万台を販売するという予想もある。

 アップルの発表会は9月12日とうわさされており、同日中にiPhone5の予約販売が始まるものと見られている。実際の販売開始は9月21日頃ではないかという。

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高まるiPhone5への期待

 さて、iPhone5はそんな期待に応えるものなのか。うわさ(そして、アップルもリークしているらしい情報)をまとめると、次のようなiPhone5像が浮かび上がる。

 まず外観は、縦長。スクリーンが、現在の3.5インチから4インチになって、フォルムは長細くつかみやすい感じになる。ワイドスクリーンタイプのビデオを見る比率としても適したものになるという。厚みも薄くなる。ただ、これまでのコネクターやドックは使えなくなると言われている。

 通信は、4G LTE対応に。すでに新型のiPadでは利用されていたものの、先に販売されたiPhone4Sでは厚みが大きくなるために見送られた。これを、クァルコムのチップを搭載することで解決。高速通信でビデオやゲーム、アプリなどがますます使いやすくなる。