住宅ローン返済が難しいときに
「絶対にやってはいけないこと」

 絶対にやってはいけないこと。それは「延滞」だ。返済日に預金残高に不足があると、返済額は引き落とされずに「延滞」となる。

 延滞すると「個人信用情報」に傷が付くので、絶対にしてはダメと覚えておこう。「個人信用情報」とは、ローンやクレジットカードなどの利用状況のことで、返済の引き落としが原則61日以上滞ると、信用情報上では“異動情報”として登録され、いわゆる“ブラックリスト”化する。

 実際には“ブラックリスト”というリスト自体は存在しないのだが、個別の信用情報に「事故情報」の記録が残る。

 そうなると、5年間は住宅ローンやクレジットカードの新規申し込み審査は通らなくなり、すでに持っているクレジットカードの更新が不可となる可能性もある。さらに、携帯電話を買い換える際も分割払いができない。「お金の信用力」がなくなり、日常生活が不便になるのだ。

 原則、61日以上ということはローン返済が2回延滞するとまもなく事故情報が付くということだが、1回でも不利益を被る可能性がある。銀行によっては、1回の延滞でも「金利優遇の廃止」をする規約を設けている。優遇とは割引のこと。仮に1.5%の金利優遇を受けているとすると、1回の延滞によって翌月から金利が1.5%高くなり、返済額もアップする仕組みだ。

 実際には、1回の延滞だけでいきなり翌月から金利優遇をゼロにする措置を金融機関は取らないかもしれない。しかし、返済日にきちんと返済しないと、さまざまな不利益が発生するルールがあることを知っておくことは大切なことだ。

 自分のお金の信用は、自分で守らなくてはいけない。残高不足の「うっかり延滞」もお金がなくて「払えない延滞」も、信用情報上は同じようにただの「延滞」記録となってしまう。