「IT企業なのにテレワーク移行が遅い」
同業他社に見劣りする状況に失望
しかし、リモートワークや柔軟な働き方がもともと認められていたり、コロナ禍でスムーズにこうした体制に移行できたりした企業ばかりではない。次に、社員たちの不満が爆発しているクチコミから、コロナ禍で社員を失望させた企業の実態を見ていきたい。
「確かに残業は減ってきているが、会社や部署が真の意味で社員やその家族を重視していると感じる場面は少ない。特に今回のコロナウイルス感染拡大に対する施策は同業他社に見劣りし(在宅勤務の全社適用はなし。予防ではなく感染後の事後対応や政府方針への対応のみ)、会社への信頼感や愛着は薄れた」(女性:総合商社)
「今問題のコロナウイルスについては対応が遅く、仮にもIT企業だというのに2月いっぱいまで咳エチケットと手洗いうがいを呼びかかる程度、リモート勤務になることもほとんど想定せず。(中略)2月中は咳エチケットすら守れない社員が多くおり、危機感はないのかと正直呆れた。3月になってから急にリモート勤務を原則としたらしいが、通知が行き届かずに知っている人とそうでない人が混在し、当たり前に体制も整っておらず、原則という割に各々勝手に対応してどうぞといった感じで、どこまで危機感がないのかと。こういう事態に直面した時に会社の持つ能力が問われるかと思うが、まぁひどいものだなと感じた」(女性: SIer・ソフト開発・システム運用)
「世間一般ではホワイト企業。間違ってはいないし、最近働き方改革も進んでいます。ただ、やっぱり、良くも悪くも日本の大企業なので、意思決定が遅く責任所在が曖昧で、施策が中途半端。昨今のコロナ騒ぎでは、 IT 企業の割にテレワーク移行が非常に遅く、残念でした」(女性:コンピュータ・通信機器・OA 機器関連)
「コロナウイルスの情勢があるにもかかわらず、社員を守ろうとしない、『サボられるのが怖い』という側面で在宅勤務を推奨しない(形だけは存在)といった対応しかしていない部分で、一部上場企業としての社会的責任は感じないのだなと判断。また、コロナウイルス情勢への対応速度も遅く、経営者・管理職に危機感がまったくない」(男性:不動産関連・住宅)