家庭での日常の言葉かけ、子どもにとっていちばん耳にする機会の多い、お母さんの言葉を振り返ってみましょう。自己肯定感を上げていく、自分のことが好きになる、そんな言葉かけにはどんなものがあるでしょうか。

親が心配しすぎるから「心配な子ども」に育ってしまう

 親が子どもに対して、「心配」という言葉を使うのを、よく耳にします。その子どもが、もはや成人していても、です。

「心配」という言葉を使う人は、きっと子どもの頃から「心配」と言われて育っていると思います。お母さんは、本能として子どものことを心配してしまう生き物ですから、「心配」と思ってしまい、言ってしまいます。心配するのは親の愛情だ、と思っている人も多いでしょう。

 しかし、「心配」という言葉で、何をイメージするか、考えてみましょう。「ちゃんとできるかどうか、不安」「この子は、要領が悪いから」といった背景が浮かんできたのではないでしょうか。「心配」が、子どものことを思っての言葉であることは、間違いありませんが、イメージする未来が、前向きでないことも確かです。

 一方で、「心配なんかまったくしていない、ウチは放置です」と言われるお母さんもいます。しかし、「心配」の反対語は、「信頼」であって、「放置」や「無視」ではありません。この違いは、愛情があるかどうか、気にかけているかどうか、です。「放置」という言葉では、子どもに愛情は伝わりません

 そこで、「心配」という言葉の代わりに、「信頼」「信じてる」を選択しましょう。「心配」される子どもより、「信頼」される子どものほうが、将来的にも良いはずです。今までがどうだった、とかよりも、これからどうなってほしいのかが大事です。

 今「心配」だったとしても、お母さんが「信頼」するから、「信頼される子ども」が育ちます。将来、「信頼される大人」になってもらうために、まずは母親が「心配」を「信頼」に言いかえてあげてください。