コロナ,採用
今年からWEB選考を取り入れたワタベウェディングの面談の様子 提供:ワタベウェディング

新型コロナウイルスの影響を受け、2021年卒学生向けの新卒採用から選考プロセスをWEB化する企業が激増している。今年からWEB選考を本格化させた企業に、対応の苦労や得られた意外なメリットを聞いた。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)

 マイナビが行った「<緊急>2021年卒 企業新卒採用予定調査」によると、4月7日に緊急事態宣言が発令された7都府県におけるWEB会社説明会の実施率は39.3%、WEB面接(個人)は32.5%に上る。同社が昨年行った「2020年卒 企業新卒採用予定調査」では、WEB説明会の実施率は9.2%、WEB面接は2.3%だったことから、その伸びはすさまじいことが分かる。

 以前からWEBを積極的に活用して選考を行ってきた企業であれば、スムーズにコロナ禍での採用活動に対応できたかもしれない。しかし、今年からWEB選考を本格的に開始した企業では、対応はそう簡単ではなかったはずだ。では、具体的にどのような苦労やメリット・デメリットがあったのか。今年からWEB選考を本格化させた2社に話を聞いた。

東京スター銀行のWEB説明会
「質問タイム」が学生から好評

「コロナの影響で、エントリー数はかなり減ると予想していたが、ふたを開けてみると例年とあまり変わっていない。また、説明会から適性検査へ参加する学生の歩留まり率は、例年より良い結果になっている」

 こう意外な成果を語るのは、東京スター銀行で新卒採用を担当する、人事部の武居卓・アシスタントヴァイスプレジデントだ。同社は一昨年からWEB会社説明会を行っていたが、やはり対面の説明会がメイン。しかし今年は対面の説明会は中止して、3月中旬に1度だけ90分のWEB会社説明会を行い、その動画をアーカイブとして残す形に切り替えた。

東京スター銀行,採用
今年行われた東京スター銀行のWEB会社説明会の様子 提供:東京スター銀行
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「例年とは違い1回勝負のWEB説明会なので、コンテンツを充実させようと、人事から私を含めて2人、そして現役の行員2人の合計4人で実施した。

 中でも、チャットを使って学生から匿名で質問を受け付けるコーナーは、学生のウケも良かった。対面の説明会は、壇上から一方通行になるところもあり、学生の本音が見えなかったが、WEB説明会の方が双方向でやりとりできるため、彼らの本音が見えた気がする」(武居氏)

 結果、例年の対面での会社説明会の1回あたりの参加者は140~150人だったのに対し、今年のWEB会社説明会の参加者は、リアルタイムの延べ視聴数だけでも378人に上ったという。アーカイブされた動画説明会の閲覧数を含めれば、さらに多くの学生が視聴していることになる。