ドゥテルテ政権化で浄化の可能性?
クラークで起きている変化
韓流化が進むクラークではあるが、ここ2~3年、活気が失われている。その理由の1つには、ドゥテルテ政権による治安の改善と経済状況の好転がありそうだ。特に首都マニラでの雇用が増えていることもあり、クラークからマニラへ、より高収入の仕事を求めて移動する女性が増えているのだ。
「一緒に10年近く働いていた南部ダバオ出身のチーママが昨年、マニラの別のバーへ転職しています。給料が1.5倍になったと私も誘われています」(前出のリサさん)
さらにフィリピン政府は、クラーク国際空港をハブ化させて、クラークを重要都市として発展させる政策を打ち出している。そのため再び歓楽街の浄化作戦を始めるとのうわさも流れている。クラークはこれ以上、歓楽街としての発展は望めないのかもしれない。
とはいえ、以前のクラークの文化を知らず、今、初めて訪れたのであれば、会話不要で楽しめる韓流スタイルのほうが、日本人からすると遊びやすいと感じることも少なくないと思われる。
今では、クラーク国際空港へは、関西空港(「ジェットスター」)に続き、2019年には成田空港(「セブパシフィック航空」)からも直行便が就航している。
(筑前サンミゲル/5時から作家塾®)