早稲田には、佐賀、大阪にも付属校が

 早稲田は、早稲田佐賀が早稲田に入学できる学校ということで、穴場の学校でした。

 私の塾でも、かなり多くの合格者を出し、入学させてきました。しかし、最近では人気が出てきて、偏差値もぐっと上がり、男女ともに70の大台に乗せてきました。とはいえ早稲田トップ3校に比べれば、まだ入りやすく、首都圏の子たちは早稲田大学へと戻ってきます。

 大阪の早稲田摂陵は偏差値54ほど。2009年に早稲田の系属校になりました。系属校としての歴史が浅いため、早稲田への推薦枠は40名ほどですが、早稲田(74)や早稲田実業(男子73・女子75)、早大学院(72)の偏差値を考えると、中学入試で早稲田ブランドを手に入れる大きなチャンスではあります。実際、半数の生徒が首都圏から入学し、寮生活を送っています。

 ちなみに子どもに中学から地方校で寮生活をさせるのには不安のある親御さんも多いかもしれません。しかし、私のこれまでの経験からいうと、寮生活を始めた子は、親のありがたみを感じてほんの数ヵ月で大きく人間的に成長しています。そういう意味でも地方の学校で寮生活を送るのは、子どもの一生ものの経験となり、良い選択だと思います。