このように、競争が激化して「就活に適応し複数の一流ホワイト企業の内定を取る一握りの学生」と「一社も内定を取れない学生」の二極化が進んでいるのだ。

◇学歴フィルターは存在する

 就活の構造を見てみよう。就活生は在籍する大学によって、5つのグループに分けられる。

 グループ1は、就活でもっとも有利になる、「東京一工」(東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学)である。グループ2は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの偏差値が65以上の大学・学部だ。グループ3は、明治大学、青山学院大学、立教大学などの偏差値60~65程度の大学・学部。グループ4が日本大学、東洋大学、駒澤大学などの偏差値55~60程度の大学・学部が入る。そして、グループ5がその他の大学・学部だ。

 新卒の「学歴フィルター」はいまだに存在しており、最初に「学歴」でふるいにかけられる。ランクの高い学生のほうが、一流ホワイト企業の内定を取りやすいのだ。決して少ないとはいえない企業が、学歴をはじめとする数か所の記述だけを見て不採用通知を出しているのは事実だ。

◇IQ、EQ、就活力の3つが求められる

 就活生が企業から「内定」を得るためには、IQ、EQ、就活力という川(障害物)を越えていかなければならない。その渡り方には、まっすぐ進むか、能力を高く評価されて斜め上に進むか、低評価によって斜め下に進むかの3パターンだ。それぞれの力について解説する。

 IQとは、知能指数のことだ。「筋道だった思考ができるか」「論理的思考力があるか」などを示す指数である。企業は、ウェブなどの試験やディベート、ケース面接(すぐに答えの出せない質問をして、学生の問題への取り組み方や仮説の立て方、論理的思考力を見る面接)などによって、IQを測っている。

 2つ目は、EQである。これは、心の知能指数のことだ。「自他の感情を認識し、それをコントロールする力」「他人を尊重し、共感し、配慮する能力」を指す。企業は、面接で「他人と協力して成し遂げたことは何ですか?」などといった質問をして、EQを測ろうとする。ここでのポイントは、「実績のすごさ」ではなく、「面接官と的確に対話できること」だ。面接官の質問の意図を正確に汲(く)み取り、相手が答えてほしいことを話す能力が求められる。

 就活力は、「就職活動をうまくこなす能力」だ。面接や履歴書、作文、業界研究や企業研究、自己分析、身だしなみやマナーなどの課題をうまくこなす、総合的な力である。

 就活では、以上の3つを評価され、合否が判断される。その視点でお子さんのレベルを考えてみると、内定を得るためにすべきことが見えてくるはずだ。