7月1日からレジ袋(プラスチック製買い物袋)の有料化がスタートする。その大きな目的の一つはプラスチックごみ削減にある。だが、有料化がプラスチックごみの削減につながるかどうかは甚だ疑問だ。ではなぜ、政府はレジ袋の有料化に踏み切るのか。(消費者問題研究所代表 垣田達哉)
レジ袋有料化の目的は
ライフスタイルの見直し
7月1日から、レジ袋(プラスチック製買い物袋)の有料化がスタートする。
だが、目的はあくまでも「レジ袋削減」であり、詳しくは後述するが、「プラスチックごみ削減」につながるかどうかは、かなり疑問である。
政府もそれは承知している。
経済産業省のホームページでは、レジ袋有料化の目的について「普段何げなくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとする」としている。
つまり、「レジ袋を有料化することでレジ袋が削減できれば、プラスチックごみは減るだろう」とは思っていないのだ。