7月2日に公表された6月分の米雇用統計で非農業部門(製造業やサービス業など)雇用者数は前月から480万人も増えた。
新型コロナウイルスまん延で経済活動の停止を余儀なくされた今年3月は137万人減、4月は2069万人減と、この2カ月の雇用の喪失は米国の生産年齢人口(16歳以上)の1割弱に及ぶという異例な事態となった。
その落ち落ち込みと比較すると、5月(270万人増)と6月の回復で3割ほど落ち込みを取り戻したことになる。
だがこれが米経済の本格回復を示すものかは、疑問だ。
雇用の落ち込み、3割回復
増えたのはパートタイマー
今回の雇用統計結果を見て、コロナショックによる米国の雇用の落ち込みをわずか2カ月で3割も取り戻せた、と考えるべきか、それとも、まだまだ足りないと考えるべきか――。