チェック項目(3)
セグメント情報の組み替え

 第三に、セグメント情報の組み替えだ。セグメント情報を組み替えられると、過去のセグメント情報との時系列分析が不可能になる。そのため、ある事業セグメントの業績が継続的に悪化していても隠せてしまう。

 会社側としては、「事業再編の一環」として対外的に説明はできる。しかし、実質的には情報開示したくない製品やサービスの業績を隠すために行うことがあり得る。赤字事業の苦境が続いていたり、業績がピークアウトしたりした際に採られる可能性がある。

チェック項目(4)
セグメント情報の非開示

 第四に、セグメント情報の非開示だ。こちらは、(3)の「セグメント情報の組み替え」ではなく、セグメント情報の開示そのものをやめるケースである。

 例えば、決算説明資料の中で製品別やサービス別に内訳を開示していたのに突然、情報開示をやめるケースなどだ。中身は、売上高だったり、営業利益や受注高、受注残高だったりとさまざまな可能性がある。

チェック項目(5)
決算説明会の取り止め

 第五に、決算説明会の取り止めが挙げられる。上場企業の多くは、アナリストや機関投資家向けに決算説明会を実施している。20年4〜6月期では、新型コロナウイルスの影響で多くの上場企業が感染防止目的で決算説明会を実施しなかった。これは非常にイレギュラーな事態だった。

 20年7〜9月期でも、コロナ感染防止の目的で中止する会社が出てくる可能性が高い。しかし、中止する理由には注意する必要があるだろう。