テスラ,イーロン・マスク
テスラの時価総額は、わが国全自動車メーカーの合計額を上回った Photo:VCG/gettyimages

テスラの株価が
上昇している

 つい最近まで、わが国をはじめとする主要国では、自動車産業が経済全体を支える大黒柱だった。多くの自動車メーカーは必死に消費者が求める車の製造に取り組んできた。それが、研究開発、各種製造業、雇用、消費など、主要国の経済を広範囲に支えた。

 わが国にとっても、トヨタをはじめ強力な自動車メーカー群が景気を支えてきたことは間違いない。

 その一方で、世界の自動車産業では「100年に一度」といわれるほどの変化・変革が始まっている。中国や欧州を中心に電気自動車(EV)の普及が進んでいる。それに加えて、世界的に“CASE〈Connected(コネクティッド、ネット空間との接続性)〉・〈Autonomous/Automated(自動化)〉・〈Shared/Service(シェアリング、サービスとしての自動車)〉・〈Electric(電動化)〉”への対応も着々と進み始めている。さらにより長い視点で考えると、自動車は都市空間・都市計画に組み込まれることになりそうだ。

 新型コロナウイルス感染拡大後、そうした変化のスピードが一段と速まっている。わが国自動車産業が磨いてきた高度な組み合わせ技術で変化に対応することは難しい。