もともとブックトークが盛んな欧米では、好きな本を読んで人に紹介するのは当たり前の文化なのかもしれない。それを公に広くレビューできるSNSは、承認欲求を満たす最高に楽しいツールで、スマホの普及に合わせて早々にはやったと想像できる。

 そういえば、「7日間ブックカバーチャレンジ」の目的という「読書文化の普及に貢献するため」は、日本独自のコメントだ。お気に入りの本を人に薦める楽しみよりも、目的やルールにこだわってしまう真面目過ぎる日本人…。しかし、一方で「そんなのあったよね」の一過性で終わってしまうのも日本人。根付かせるところまで上手にできないのは、これに限ったことではない。

オークランドのピジョンマウンテン小学校の図書館でおススメの本を手にする子どもたち。30カ国以上の図書館を視察しているが、日本の子どもがたまに言う「好きな本はない!」という発言は海外では一度も聞いたことがない

ちなみに、アメリカで「BOOK COVER CHALENGE」というと、普通は子どもが気に入った本の表紙を自分で好きに描いてみるという、本を身近に感じさせる教育プログラムのことで、コンテストも行われていると司書仲間に教えてもらった。これはとても楽しそうだが、日本では「著作権問題」や「作家への配慮」と、またまた楽しさよりもルールにこだわってしまうのだろう。

(まついきみこ@子どもの本と教育環境ジャーナリスト/5時から作家塾(R))