新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
 子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
 モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ5=レベル40の状態。「しない」「やらない」というルールはつくらないようにしましょう。

【ずるい自習術ACT05】過度なルールや我慢は排除。できないをできるに変えるPhoto: Adobe Stock

ルールにしばられると
先に進めなくなる

 「なりきり主人公」にとって、勉強の足かせになるもの、それは「過度なルール」です。やる気を出すには感情と結びつけるとよいとお話ししましたが、ルールは逆に感情や本能を抑制してしまいます。「この勉強が終わったらケーキを食べよう」というルールをつくると、我慢しているので集中できません。ですから、「ケーキを食べながら勉強すればいい」のです。一時的に効率は落ちても、集中力は途切れないので、結果的には我慢して勉強していた人よりも先に進むことができます。ウサギとカメでいえば、カメです。

「時間にしばられる」「量を限定する」「禁止事項をつくる」。これらも、私に言わせれば愚かなルールです。私は、どんなものごとにおいても、「しない」「やらない」というルールをつくらないようにしています。それが唯一のルールかもしれません。

【ずるい自習術ACT05】過度なルールや我慢は排除。できないをできるに変える

限界を決めず
「無理」に挑戦する

 そしてモチベーションを上げるには、無茶な修行も必要です。私は、司法試験の勉強中に、1日120冊くらいの本を速読していました。よく「無理に決まっている」と言われましたが、「無理かどうかなんて誰にもわからない。限界なんて超えるためにある」と私は強く言いたいです。前述の「ケーキを食べながら勉強する」という方法も、常識ではありえないかもしれませんが、なにごともやってみないとわかりません。

 できるかできないかを決めるのは、他人ではなく、自分です。常識や思い込みにとらわれず、「できない」「無理」にあえて挑戦していきましょう。

【ずるい自習術ACT05】過度なルールや我慢は排除。できないをできるに変える