地震リスクと異なり、風水害リスクはものすごく個別性が高い。例えば同じ地域でも、大きなビルの近くであればビル風が強い。マンション建設時は問題なくても、その後、近隣にできた建物で変わることもある。

 それゆえ、風水害リスクの見極めには過去の経験があまり役に立たないと考えるべきだ。可能であれば、マンション屋上に風速計、風向計などを設置し、ログをとっておくのもいいだろう。

 昨年9月の台風15号は、千葉県市原市でゴルフ練習場の鉄塔が倒壊するなど、関東各地で記録的な暴風となった。近年、こうした被害が拡大している背景には、地球温暖化などによる気候変動の影響があるともいわれている。

 過去の延長上にない強風が増える中、従来の対策では不十分だと考えるべきだろう。

 戸建てに比べれば、マンションは建物自体、風には強い。

 最新のマンションであっても、地震への対策には注力しているが、風水害への考慮があまりなされていない。マンションは想像以上に風水害に弱いのだ。

 マンションにはさまざまな設置物があるが、それらも風速何メートルに耐えられるかなどの基準はない。あくまで過去の経験にしたがって安全率が計算され設置されている。従来の安全性をクリアするのは当然だが、改修時などにさらに15~20%ぐらい強度を増しておくことを検討すべきだろう。

水害リスクの低い
立地をどう見つけるか

 さらに風災よりも圧倒的に事例が多いのが水災だ。

 地球温暖化などの影響で毎年のように50年に一度、100年に一度の大雨が降っている。だが、50年に一度という言われ方に安心すべきではない。