アフターコロナの医学部・最新序列#3
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入学には学力に加え親の財力も必要となる医学部。だが、不幸にしてどちらも持ち合わせていなくても、諦めることなかれ。奨学金の利用や卒業後の進路選択で高額な学費が免除される手段も多く残されているからだ。特集『アフターコロナの医学部・最新序列』(全10回)の#3では、気になる「何が何でも医学部を目指すルート」を徹底解説する。(教育ジャーナリスト 庄村敦子)

「週刊ダイヤモンド」2020年6月27日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

学費ゼロも夢ではない
一般入試よりも入りやすいルートもある

 医学部に入るためには何といっても高い学力と高い学費を払える財力が必要になる。特に私立大の医学部の学費は文系学部と比較にならないほど高い。新型コロナウイルス感染拡大の影響による収入減に直面し、子どもの医学部進学に不安を感じ始めた家庭も少なくないだろう。

 だが実は、学費ゼロや格安で学べる医学部へのルートは幾つもある。学力についても、一般入試より入りやすいルートがあるのだ。

 それらを紹介する前に、今の医学部の学費について見ておこう。

 6年間の学費は国公立大が約350万円なのに対し、私立大の学費は一番安い国際医療福祉大でも約1900万円、一番高い川崎医科大に至っては4700万円以上する(下表参照)。31ある私立大の平均は約3250万円で、国公立大の約9倍だ。

 国公立大は学力で勝負できるが、私立大は学力に加え、保護者の財力が受験校の決定に大きく影響するということになる。

 ちなみに、私立大では学費が安い大学は偏差値が高く、学費が高い大学は偏差値が低い傾向があり、学費と偏差値はおおむね「反比例」の関係にある。学費が安い方が優秀な受験生が集まりやすいからだ。